畳の基礎知識

畳表(たたみ おもて)
畳表は良質の栽培い草で織られています。そのい草は厳寒の真冬に植え付けたものを真夏の炎天下に刈り取り、泥染め、乾燥したうえで、「長さ」、「太さ」、「色調」など一定の基準で選び抜かれたものだけがつかわれています。このい草には、丸イと七島イの2種類があり、座敷向けの畳表には色調の美しい丸イ、商家の店先や農家の居間などには耐久力のよさが特長の七島イを素材にした畳表と、それぞれ独特の味わいをつくり出しています。その他にも、和紙でできた畳表や、水に強いナイロン性の畳表など、機能性や用途に応じた新しい畳表もいろいろ開発されています。
畳床(たたみ とこ)
畳床は、畳としての機能・性能を決定づける最大の選択ポイントです。それは、畳としてのよしあしを決めるもっとも重要な芯材にあたる部分だからです。その畳床には、稲藁畳床や建材畳床など製品の選択メニューは豊富で、種類も多彩です。例えば、「断熱効率の高い製品」、「健康に配慮した高性能な製品」、「付加価値を高めた製品」、「伝統的な稲わら素材の製品」など。もちろん、お住まいに応じて最適なものを選んでいただきます。
畳縁(たたみ へり)
畳縁は、畳にとって、装飾性やデザイン性を高め、耐久性など機能保持の役割を果たしている大切な存在です。そればかりか、畳表の素朴な美しさを引き立たせ、和室空間の広がりを引き締め、座敷としての格調を高める効果を果たしています。種類としては、麻や綿、ポリエステルのような素材でできており、無地や柄の入った種類のへりがありたくさんあります。部屋の格調、デザイン、雰囲気に合わせていろいろコーディネートしてみてはいかがでしょうか。